高度なノウハウをベースにしたOTBとグループ企業による強固なサプライチェーン管理・維持のための取組み

OTBでは、協力、信頼、互いへの尊重をベースとするサプライチェーンが品質の高い製品の製造には欠かせないものであると考えられています。

OTBのサプライチェーン

OTBがサステナビリティを追求する過程においては、サプライヤーとの連携がきわめて重要な役割を果たしています。2023年には、1,400社を超えるサプライヤーとの密接な協力体制を通じて、また1,640万点もの製品を製造するなかで、OTBの「行動規範」と「倫理規定」に謳われている価値を共有、尊重することに注力してきました。

35か国に1,400社を超すサプライヤー

OTBは、世界35か国1,400社を超すティア1*サプライヤーと協力関係にありますが、このサプライヤーの78%(2022年比7%増)はイタリアに拠点を置いており、ラグジュアリー部門に分類されるグループブランドのサプライヤーに限定するとその比率は85%(2022年比5%増)へと跳ね上がります。OTBの資材調達ポリシーには、サプライチェーンが遮断された場合に起こるいかなるリスクにも効果的に対処するために、限定された数のサプライヤーへの依存度を低下させることが掲げられています。

2023年の実績では、グループ企業による発注量の80%以上がEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)に集中しています。原材料のサプライヤーについては、主に当グループの生産ハブの近くに拠点を構えるパートナーと取引することを原則としています。

原材料サプライヤーの地域別分布

アジア太平洋(日本を除く)

EMEA(イタリアを除くヨーロッパ、中東、アフリカ)

日本

アメリカ

イタリア

*ティア1サプライヤーとは、納入先の生産ハブに直接納品できるサプライヤーを意味します。CMTあるいはFF生産モデルのタイプに関わらず、原材料や部品を、中間業者を介することなく直接供給する責任を負います。

ドキュメンタリー シリーズM.A.D.E.

M.A.D.E. Made in Italy, Made Perfectlyは、OTBグループのドキュメンタリーシリーズであり、グループにとって最も大切なパートナーの魅力あふれるストーリーを紹介するものです。このドキュメンタリーの目的は、ファッション産業におけるイタリアの高い評価を確立するのに貢献してきた才能や職人技をもつ人々の姿や声を伝えることと、その類まれな品質と専門技術を表現することにあります。

ドキュメンタリーに収録された13のエピソードは、職人技を極めたイタリアのアルティザン(職人)の真の姿を伝えています。彼らは、創業者でもありアルティザンとしても、零細企業や中小企業の中心的な役割を果たしています。またその類まれな技量ゆえにユニークなサプライチェーンを生み出すことに貢献してきました。

最後のエピソードは、“M.A.D.E. - Made in Italy, Made with Bravery. Featuring Renzo Rosso”と題されたショートビデオで、Renzo Rossoが自らのストーリーとサプライチェーンに与えられた重要性について語っています。このビデオは4月15日の月曜日、第1回ナショナル メイドインイタリー デーに放映されました。

C.A.S.H.プロジェクト

OTBは、ファッションはサプライチェーンとの協力関係に大きく左右さ、その点においてイタリアは、すばらしい成果をあげてきた代表例であると確信しています。このため、当グループは2013年にC.A.S.H.プロジェクト(Credito Agevolato – Suppliers’ Help:有利な条件でのクレジット-サプライヤーへの支援)を立ち上げました。このプログラムは、サプライヤーが銀行を介してOTBへの売掛金を事前に回収することを可能にし、また保証人の役割を担うOTBグループの高い信用度のおかげで、きわめて有利な経済条件を享受できるようになりました。2023年には、54社の積極的なサプライヤーがC.A.S.H.プログラムに参加し、売掛金の95%を受け取りました。プログラムが発足した2013年以来、支払総額は約6億1,000万ユーロに達しました。

OTBの倫理規定と行動規範

グループのDNAを象徴する価値は、私たちの日々の行動だけでなく、サプライヤーたちの活動にとっても欠かすことのできないものとなっています。それが、倫理規定、そして行動規範と呼ばれるものです。

OTBグループの倫理規定は、ビジネス活動の方向性を示し、またステークホルダーとの関係を管理すべくグループが採用した価値、原理、行動規範を表明したものです。従業員はもちろん、事業活動の中でOTBグループに接触をもつすべての人の行動の指針となるものです。

サプライヤー行動規範は、サプライヤーがOTBグループと事業活動を行う際に順守すべき行動基準を示したものです。

行動規範を公表し実行することで、サプライヤーがOTBグループの価値を理解し、その価値を大切にすることに繋がるのです。そこには、安全な労働環境、労働者の権利の尊重、環境保護、動物の福祉、現行法の準拠などを実現させるための規則が盛り込まれています。

OTBの内外で働くすべての人々は、その職務や業務責任の範囲内で、これらの規範が定める原則を必ず遵守するように努めています。

OTBのサプライチェーンマネジメント

グループ各社は、公表された監査報告書の評価、あるいは第三者によるオンサイト監査のどちらかを通じて、サプライヤーの社会的・環境的パフォーマンスを評価し、自らのサプライチェーンの分析に取り組んでいます。問題点が簡単に解決できる「不適合」の場合は、違反箇所が直ちに修正されたことを確認するためのフォローアップ監査が実施されます。それより深刻だが致命的ではない「不適合」の場合は、サプライヤーはその解決のためのアクションプランの策定を求められ、問題となっている違反行為の種類や深刻さによって異なりますが、一定の期限内にそれを実施しなければなりません。最後に、致命的な「不適合」、あるいはサプライヤーによる策定された解決策を実行しない、加えて(または)実行できない場合は、グループは契約に従い、サプライ契約を中止する権利を保有しています。

顧客体験

顧客ニーズは、OTBグループの活動を動かす原動力です。このため製品の品質向上や他にはない体験を提供するなど、サービスの充実を目指しています。従来のカルチャーを変えてしまうほどの透明性の高いコミュニケーションにより、可能になります。