サステナビリティ
ステークホルダーへの書簡

グループのサステナビリティ活動のパフォーマンスを確実かつ継続的に向上させるために

OTBグループのサステナビリティ戦略は、とどまることなく発展、改善を続けています。そして毎年、マテリアリティ分析を実施し、グループ内外のステークホルダーにとって重要な問題や、私たちを取り巻く世界で生じている急速な変化を特定しています。 こうしたアプローチの結果、当グループはサステナビリティをグループの活動に効果的に統合するとともに、毎年具体的な目標を設定し、それを実現することが可能となっているのです。

サステナビリティは何よりもまず、当然のことながら意識の問題です。これはなによりも私が自ら信じるビジョンであり、それは私の家族によって受け継がれてきた価値をルーツとするものなのです。そしてさらにOTBグループでともに働く7,000人の人々とそれを日々共有しています。

“Be Responsible. Be Brave.”戦略にも含まれているように、確固たる姿勢でサステナビリティに取り組むという道をともに歩み始め、そしてそれはグループの全ブランドと企業を巻き込み、同じゴールに向かって行くのです。

それぞれ独自の持ち味をもつグループ各社は、具体的な成果を達成すべく貢献しています。そのことについて、私は大いに誇りに思っています。その詳細については、この第3回サステナビリティレポートをご覧いただきたいと思います。これまでの成果に背中を押されつつ、私たちはさらに野心的なゴール、これまで以上に責任ある産業へと移行するために積極的な貢献をするというゴールに向けて進んでいく所存です。

環境問題については、2023年にグループ全体の直接操業から発生する排出量をさらに低減させるとともに、消費エネルギーのうち再生可能エネルギーの比率をさらに増大させることに成功し、その比率は国内では56%、ヨーロッパ全域では99%に達しました。さらに、全グループブランドによる、環境への負荷の少ない原材料の購入比率は、2023年で17%を超えましたが、近年中にはさらなる向上を目指すべく戦略的道筋をすでに模索中です。

私たちは、サプライチェーンとの密接な協力関係を継続してきましたが、これはこれまで以上に責任あるインクルーシブなファッション産業を育てていくためにきわめて重要です。OTBグループは、創立当初からサプライヤーとの信頼関係を構築するために投資をしてきたのはもちろん、サステナビリティという価値を共有し、共通の信念に基づく道を歩んできました。パートナーに対しては以下のような2種類の具体的支援を行いました。

ひとつは財務的な支援で、ことし10年目を迎えるC.A.S.H.プロジェクトを通じて、サプライヤーに有利な条件でクレジットを供与してきました。

もう一つは広報活動で、M.A.D.E.キャンペーンを通じて、サプライチェーンを支える職人たちのすばらしさを称え、Made in Italyを売り込んだのです。

私たちは、ファッション産業全体、そしてその他ブランドとのコラボレーションを通して、はじめてスピード感をもって効率的に成果を出せるのだと確信しています。OTBがThe Fashion Pactに加盟しているのも、ブロックチェーン技術によって社会的責任をともなうビジネス慣行の促進を目指すAURA Blockchain Consortiumと、イタリアファッション協会の協力のもと、寿命を迎えた繊維製品の管理と画期的なリサイクリングソリューションの研究を後押しするために設立されたイニシアチブであるRe.Creaコンソーシアムの創設メンバーであるのも、すべてこのためなのです。

もちろんこれらのどれをとっても、グループで働き、私たちの継続的な向上に貢献してくれている人々の献身的な活動なしでは不可能なことでした。OTBがワークライフバランスを支援する様々な活動を通じて全従業員の才能、独自性、多様性を最適な形で発揮できる環境づくりを行っているのも、まさにこのためなのです。2023年には、OTBとDieselは男女平等証明書を取得しましたが、これはこの分野でさらに歩みを進めていくための励みとなるものでした。

私はまた、OTBファウンデーションを通して、世界の至る所で暴力の犠牲となっている女性、子どもたち、そして経済的な問題を抱えている人々、さらには人道的に危機的状況や戦争の被害を受けている人々に継続的な活動を日々行っていることを誇りに思っています。私は、社会から利益を得ている企業はその価値の一部をコミュニティに還元すべきだとする循環型ビジネスモデルを信じており、私たちのファウンデーションが2006年の設立以来、独自性を発揮しようと活動してきたのもこうした信念に基づくものなのです。私たちは過去18年にわたって、350を超す社会プロジェクトを通じて35万人以上の人々を支援してきましたが、支援を待っている人々はとてもそんなものでは収まらないことは十分に理解しています。私たちがこの分野で歩みを止めることは決してありません。

サステナビリティは意識の問題ですが、同時に地道な活動の積み重ねでもあります。我々のグループのサステナビリティは、しっかりと根を張った活動であり、未来を見据えて考え抜かれたロードマップを備えています。

Be Responsible. Be Brave.!

–Renzo Rosso

マテリアリティ分析

マテリアリティ分析は、バリューチェーン全体にわたり、グループ内組織が引き起こす影響、あるいはその原因となる影響、または直接関係する可能性のある影響の分析によって、OTBグループにとってもっとも重要で、関連性の高いトピックを特定するために役立つものです。