サステナビリティ
責任あるデザインと循環性

OTBグループは、自社製品による環境への負荷の低減と循環型経済原理の普及に取り組んでいます

環境への負荷の少ない素材

OTBグループの各ブランドは、環境への負荷の少ない素材やプロセスの採用を、調達や製品開発を担当する部署と共有している具体的なガイドラインを通じて推進しています。

これらのガイドラインはまた、グループのサステナビリティ戦略の目的や主たる市場の需要、さらには業界のベストプラクティスをも視野に入れています。その目指すところは、品質水準を確保し、かつブランドのアイデンティティを尊重しつつ、責任ある製品の提供を拡大していくことにあります。

The Fashion Pactのメンバーとして、OTBは2025年までにグループレベルで使用される主要素材の25%を気候変動に対する影響を抑えたものにしようと取り組んでいます。2023年には、環境保護及び動物福祉の基準をクリアした認証済み資材の使用量が急激に増加し、総原材料購入量の17%にまで及びました。(2022年比で4ポイント増)

原材料: コットン

コットンは、グループレベルでみると、原材料購入量のなかでもっとも高い比率を占めています。これに関連して、OTBの各ブランドはコットンの購入にあたって、オーガニックコットン、リサイクルコットン、再生農業で産出されるコットンなど、さまざまなコットンの代用品へと選択肢を広げつつあります。 2023年でみると、こうした代替コットンの購入量は、グループ全体の総コットン購入量の18%にまで到達しています。

2023年の原材料購入状況

コットン

ポリマー

その他の素材

皮革

ウール

有機化学繊維

循環型経済ビジネスモデルを推進する

ファッションシステムにおいて循環型経済の一般化を図ることは、このセクターが環境に与える負荷を低減するためにきわめて重要です。OTBでは、実験的なプロジェクトや活動を通じて、イノベーションや循環型経済原理の普及に取り組んでいますが、その目的とするのは製品のライフサイクルを延ばすこととグループ内の各ブランドのDNAを反映させることにあります。

OTBグループの各ブランドは、リサイクル素材の使用を増やしたり、デッドストックあるいは倉庫に眠っていた原材料を再利用したり、販売した衣料品の修繕やその再利用を推奨する活動など、製品のライフサイクルを延ばすことを目的とする具体的な活動を活発化させています。

OTBグループのブランドによって展開されている主要なプロジェクトをいくつかご紹介しますと、まずDieselにはUNIDO(国連工業開発機関)と協力して進めている生産過程で出る端材を再利用するなどの、生産前及び生産後に着目したサステナビリティプロジェクトがいくつかあります。このプロジェクトは、機械的なリサイクリングプロセスを通じて、デニムの端切れ管理とリサイクル強化を目的として、生地裁断時に発生する端切れを有効活用する好循環の創出を視野に入れています。

このほかにも、Dieselは自社の使用済みデニム製品の回収と再販を手がける“Diesel Second Hand”プロジェクトも継続して実施しています。現在は、イタリアのDieselのモノブランド店舗において着なくなった服の回収eコマースウェブサイトのdiesel.comでDieselの中古製品が販売されており、ヨーロッパ全域で購入することが可能になっています。

スタッフ・インターナショナルの支援を受け、MarniはCAUTO社会協同組合との試験的な協力計画を発表しました。

約20パレットのさまざまな素材がCAUTO協同組合に配送されると、パートナーのBerbrandと協力して、再利用やリサイクルするために手作業で振り分けられていきます。

RE.CREAコンソーシアム

RE.CREAコンソーシアムは2022年8月、OTBが「使用済み繊維に関する拡大生産者責任(EPR)」に関するEU指令と関連する国内規制に呼応して、Dolce&Gabana、Max Mara Fashion Group、Moncler Group、Prada Group、Ermenegildo Zegna Groupとともに、イタリアファッション協会(CNMI)の協力を得て設立したものです。

サステナビリティ文化の拡散

OTBグループは、サステナビリティ戦略のターゲット層にリーチするためには教育が基礎的な役割を果たしていることを認識しています。このため、当グループではサステナビリティの原則を伝え、それをコレクションの開発に無理なく反映していけるように、目的にあったコースをいくつか展開しています。

グループの企業のなかには、デザイン段階からサステナビリティの原則を意識した作業ができるように、「スタイル&プロダクト」チーム向けにエコデザインと循環型デザインの原則にフォーカスした社内訓練活動を展開しているところもあります。

バリューチェーン

OTBでは、協力、信頼、互いへの尊重をベースとするサプライチェーンが品質の高い製品の製造には欠かせないものであると考えられています。